ショールームの朝
この時期、会社の朝は寒いです。
というか、とても寒いです。
薪ストーブメーカーの事務所なので、暖房はもちろん薪ストーブです。
日中はとても快適で上着がいらないくらいです。
これは本当にストーブメーカーの特権だと思います。
ただし、朝一はそう簡単にはいきません。
薪ストーブはエアコンのようにスイッチを入れるだけ、というわけにはいきません。
薪の準備をして、焚き付けをして、ようやく徐々に暖房がスタートします。
会社のある千曲市は長野県の中ではそこまで寒さが有名な地域ではありません。
でも信州の朝は容赦がありません。
通勤中の車の外気温計は余裕でマイナスになります。
室内も10℃以下は当たり前で、
このブログを書いている日は7℃でした。

薪ストーブの準備
そんな中、朝の焚き付けがスタートします。
煙突のダンパーを開け、ストーブの空気口は全開。
扉を開けて薪を組みます。
一般的には着火剤を使う人も多いですが、会社ではボール紙で着火しています。
細い薪から火を育てて太い薪が燃え始めれば一段落です。
ここまで10分ほど。慣れたもんです。
火が育つまでに新しい薪を外から中に入れたり、ストーブ周りを掃除したりしながら様子を見ています。
冬の毎朝の風景です。
どちらかというと、私は焚き付けが好きです。
というより、早く暖まりたいという気持ちが大きいです。
そのため、出社したら比較的すぐに火をつけます。
だいたい8時ぴったりくらいにスタートします。
MOKIのストーブは着火や温まりが早いので8時半の朝礼時にはだいぶ空気が違います。
(下の写真は朝礼直前のストーブ。天板上のスチーマーからは既に湯気がたっています。)

私より早く出社する人もいるので、
感覚としては週に2回くらい自分が焚き付けをしている感覚です。焚き付へ争奪戦。
始業のチャイムが鳴る前に焚き付ける、
それが普通だと思っていました(寒いから)。
誰がいつ焚き付けるのか
ただ、見方を変えると、それが普通とは限らないようです。
「焚き付けは仕事の一環なので、就業時間になってから行うべき」
という考え方もあります(寒いのに…)。
なるほど、時代なのかなと感じます。
正直なところ、その意見が間違っているとは思いません。
仕事場ならではの意見の違いですよね。
何にせよ違いが分かるのは良いことだと思います。
良いディスカッションのテーマになりそうですよね。
たとえば、開店直後に来られるお客さんがいる場合、
しっかり準備が整った状態で迎えるべき、という考え方があります。
温かいショールームでじっくりと炎を見ていただく。
それももっともだと思います。
一方で、もしかしたら
「焚き付けを見たくて早く来た」
という人もいるかもしれません。
たしかに、実際に焚き付けが見たいという相談や声はよくいただく気が。
飲食店のように
「オープン前の準備時間」があったほうがいいのかな、
などと考えることもあります。
ただ、何でもかんでも決めるのが
正解とも思えません。
もし会社やルールが本当にガチガチになったとしたら、
就業時間になるまで
エアコンもつけてはいけない、
という話にもなりかねませんよね。
経費削減、などと言われて。
(下の写真はある日の焚き付け風景。この日は営業スタッフが着火。新人さんへのレクチャーを兼ねてました。)

”焚き付け”という時間
そんなことを考えながら、
昨日も焚き付けをしました。
そんな時間がけっこう楽しくもあります。
火を見ながら考えていると
不思議と感情も苛立たない気がします。
ゆらめく炎には決まった形が無いのが良いのかも。
ゆっくりと多面的に冷静に物事を考える、
そんな貴重な時間だと思います。
炎を育てる時間が、
仕事を始める前に、自分の気持ちを整える時間になります。
これは、温かさ以上のストーブメーカーの特権ですね。
ただ、早く焚き付けないと寒くて仕方がないのも、また本音です。
