HP改良の積み重ね:漬物のぬか床のように育てる話

今回は、会社のホームページ(HP)を改良する話をしたいと思います。

今のモキ製作所のHPは、5~6年前に作成したものです。完成した当時から満足度は高いものでしたが、HPは決して「作って終わり」ではありません。新規の立ち上げよりもその後の更新の方が大事なくらいです。細かい改良を重ねることで、ようやく「生きたHP」になっていくものだと実感しています。

ですので、開設してからずっと細かいことでも改良を続けるようにしています。今回は最近実施した改良を2つご紹介します。

海外ページの改良

以前にブログにも書きましたが、モキ製作所では炭化器の海外展開を目指しています。そのプロジェクトの成果のひとつでインフルエンサーの方に商品を紹介してもらう機会がありました(これは大きなアーリーウィンでした)。このエピソードについては過去のブログで詳しく触れていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

あるインフルエンサーさんのショート動画のひとつは今の時点で200万回以上の再生を記録し、10万を超える「いいね」も獲得しています。それと並行して動画を見た人を受け止める英語版のページの充実が急務になり、さっそく更新を実施しました。ここまでが去年(2024年)の話です。

実際、その後の海外からのHPアクセス数は前年比で大きな増加を見せています。この流れを受けて、アメリカのAmazonでの無煙炭化器の販売を開始することもできました。

そこで今回はHPに訪れた方がAmazonに移動しやすいよう、HPに設置しているBUY NOWボタンを改良して購入先を選べるようにプチ改良しました。言葉にすると小さな変更ですが、Amazonでの購入に移動しやすい動線は使いやすいはず。こうした仕掛けが大切だと感じています。

(下の画像が実際に設置したボタン。BUY NOWをクリックすると…)

(販売サイトの選択画面が表示されAmazonに繋がるボタンが表示されます。)

分離機ページの改良

もう一つの改良は、分離機のページについてです。分離機はBtoB商材であり、環境対策やコスト削減について調べる企業の担当者の方々からの問い合わせが特に重要です。しかし、それにしてはHP内で「どこから何が問い合わせできるのか」が少し不明瞭な状態でした。

(下の画像が改良前の実際のページ。ここだけで6つの問い合わせフォームへの動線があり、ボタンのテイストもバラバラでした。)

そこで、商品カテゴリーのトップページを中心に見直しを行いました。汎用的な問い合わせフォームへの入口(④~⑥)をあえて消し、トップページの目立つ場所に、目的別のボタンを集約して設置しました。例えば、「カタログはこちら」や「サンプルテストのお申込み」などのボタンです。その次の階層では、資料ダウンロードページを用意し、どんな資料が手に入るのかをイメージしやすくしました。

(こちらが改良後のページ。ベースは同じですが分かりやすくまとまりました。)

これらの改良はHP全体から見ると細かい変更ですが、その積み重ねが大切です。これらは、制作会社の担当者さんと密に連携しながら進めています。

具体的には、まず月次でHPやWeb広告の運用実績を振り返って改良案を集めます。そしてその案の要否を決めます。その後の改良作業は担当者さんと日々チャットで細かくやり取りを重ねながら進めます。写真や資料の準備、更新内容のチェックなどが伴うのでちょっとボリュームのある作業ではあります。

改良は漬物のぬか床のよう

HP運用のこの作業を、私は「漬物のぬか床」のようだと思っています。ぬか床は、毎日手を加えないと悪くなってしまいます。それと同じように、HPも放置してしまうと反響が減り、読者に「古い」と思われてしまうでしょう。一方で、丁寧に手を加え続けることで、その会社らしい「味」が育まれていきます(これがオウンドメディア化だと思います)。大変さもありますが、この作業は私にとって楽しいものであり、運用実績を見ながら次の一手を考えることにワクワクします。

私はもともとは営業担当としてモキ製作所に入社したのですが、このように新しい仕事に挑戦しやすいのは魅力だと思います。見方を変えれば雑務をやらされているようにも受け取ることもできますが、実際は決してそんなことは無いと思います。違った角度から自分の仕事を見直したりチューニングする良いチャンスです。

みなさんも会社のHPが「作って終わり」になっていないかチェックしてみてください。もし、その仕事の担当じゃなかったとしても、HPを見て思うところがあれば、改善提案してみるのも良いかと思います。その積み重ねが、驚くほど大きなWinにつながることがありますよ!

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