今回はモキ製作所の報連相の話をしたいと思います。具体的に言うとメールやチャットなどの社内連絡を「Lark」というDXツール(アプリ)にまとめた話です。同僚のHさんの提案がきっかけでしたが、使い始めてみると予想以上に気持ちよかったのでご紹介します。
導入前の様子
以前は社内の連絡ツールについて、特にがっちりとしたルールや取決めはありませんでした。というわけで、成り行きで使い始めたPCメール、LINE、Slackが混じって存在していました。
「あのメッセージはどこに来てたっけ?」や「この内容はどのツール(アプリ)に送るべき?」「LINEの対応している間にSlackがたくさん来てる…」みたいな状況が毎日のように色々な場所で起こっていました。こういう状況って、ご経験ある方は多いのではないかと思います。この問題を解決のために、連絡ツールを1つにまとめようというのがHさんの(壮大な?)計画です。
(画像は実際に運用しているSlackとLINEの画面)
見直し後 ツールとその効果
連絡ツールは「Lark」というDXツール(アプリ)に一本化しました。LINEやSlackと比較すると耳慣れないアプリと思う方も多いかもしれませんがチャットやタスク管理などが一つにまとまった高機能なアプリです。有料プランもありますが無料でもかなり強力です(今のところモキ製作所は無料プランで使っています)。
2024年の仕事始めから運用をスタートしたので、現時点で約1ヶ月間運用したことになります。機能が多いアプリなので導入前から「慣れるための時間は必要だろう」と予想はしていましたし、まだ使い方が曖昧な部分はありますが、思っていた以上にスムーズに定着したように感じます。
始まって1週間も経たずに当初の目的だった「連絡ツールの1本化」はほぼ形になりました。使ってみてすごく良く作り込まれたアプリだなと感じました。
社内では色々な報連相が飛び交います。それが一箇所にまとまるので色々な通知やアプリを見に行かなくて良くなりました。この状況は思っていた以上に快適です。今までアプリを移動することにたくさん時間を使っていたんだなぁ、と気付かされました。
(画像はLarkのチャット画面)
ここに至るまでの経緯
私が入社してから約10年経ちますが、その間に世の中ではDX化が大きく進みました。それに合わせて、モキ製作所の報連相はどのように変化したのかを簡単にまとめてみます。
- 2012年頃
会社携帯はまだガラケー。社内連絡はほぼ口頭と紙でした。 - 2013年頃
会社携帯がスマホに。それに伴ってLINEを使うようになりグループでの連絡が可能に。製造や設計部門は全員がスマホを持つ必要は無いので、そこは代表スマホをみんなでシェアしています。それでも大幅に便利になりました。 - 2021年頃
製造スタッフのリーダー役にPCを貸与。これにより指示書や計画書などの資料がPCメールで行き交うようになりました。一気にペーパーレスが進んだ時期だと思います。 - 2023年
設計部門でチャットツールSlackを導入。設計スタッフは個々に会社スマホは持ちませんが、一人一人にPCは貸与されているのでSlackだと円滑な報連相が可能です。
Slackは便利で使いやすかったので全社にすぐ広まりました(リアクションやメンションが優秀だと思います)。個々のコミュニケーションが円滑になった反面、連絡ツールが渋滞するきっかけにもなったと思います。 - 2024年
ツール渋滞緩和のためにLarkを導入。案ずるより産むが易しといった感じで早くも定着しています。
といった具合です。みなさんの職場や環境と比べてみていただくのも面白いかと思います。こうやって振り返って見ると、複雑な申し送りや依頼が口頭ではなくテキストで行えるようになったことが大きな成長だと感じます(口頭伝承はどうしても受け手の負担が大きいですし、「言った言わない」の原因にもなりますので)。
(工場に設置したPCで作業する製造スタッフ)
まとめ 今後の展望
ツールがどんどん進化していますから報連相の方法が「これで究極」という完成形になる日はなかなか来ないと思います。モキ製作所では当分の間は「Lark」を使い、その使い方の工夫で報連相を成長させるつもりです(Hさん、提案と普及活動ありがとうございました!)。
今のところLarkはチャット機能の利用がメインですが、タスクや申請やドキュメント作成などの機能も充実したアプリなので用途はさらに広がりそうです(これも1つのツールにまとまるメリットが大きい予感)。
更に、来月にはPCもスマホも持たないスタッフにはタブレットを貸与することが決まりました。これによって全社員に会社から何かしらの連絡ツールが貸与されることになります。この大きな変化もLarkの導入がきっかけだったことは間違いありません。
(貸与待ちのタブレット)あ
なんでもDX化やデジタル化すれば良いとは思いませんが、仕事を効率良く進めるための手段としてツールをうまく使えることはとても大事だと思います。新しいツールにうまく馴染めるように自分の感覚やスキルも常に磨いていきたいと改めて感じました。