ロゴ作成から学んだシゴトの本質

去年の夏、会社の新たなプロジェクトが動き出しました。そのミッションは、弊社の商品、分離職人のロゴを作成すること。振り返るとこの取り組みは、会社の歴史や商品理解、メンバーの成長、デザインの持つ力などを再認識する多くの学びの機会となりました。今回は、そのプロジェクトの裏側を振り返りながら、完成したロゴに至るまでのストーリーをお届けします。

燃焼器ロゴからの繋がり

3年前、私たちは燃焼器の炎の商品ロゴを作成する際に、ロゴデザイナーの**synchlogo(シンクロゴ)**さんと出会いました。ロゴ専門のデザイナーさんです。

その際に完成した炎をモチーフにしたロゴは、社内外から大評判を呼び、あっという間に会社の顔的な存在に育ちました。しかし実は、この成功はちょっと一人歩きに感じる一面もありました。なぜなら、炎を扱う商品は会社全体の半分に過ぎず、残りの半分を占める分離職人には、まだ目立ったロゴがなかったからです。

分離職人は毎年大きな展示会に出品する大事な大事な商品群です。その展示会で炎のロゴを使うのは違和感があり、そこがちょっと大きな悩みでした。

炎ロゴ作りのエピソードはシンクロゴさんのブログに詳しく掲載されています。

下の画像が炎のロゴ。SNS、カタログ、看板などなど、色々な場面で大活躍中です。

分別機ロゴプロジェクトの始動

去年8月、この課題を解消すべく、4名の社内メンバーでプロジェクトを立ち上げ、再びシンクロゴさんとの仕事が始まりました。

キーワードは「分別」「回転」「機械」「遠心力」「早い処理」など、分離職人の特徴を表現するもの。しかし、「燃焼器=炎」のように形のイメージが具体的に浮かびやすいテーマではないため、シンクロゴさんにとっても難しいオーダーだったはずです。

依頼した私達も大苦戦。最初に伝えたオーダーは「(この機械に処理物を入れると)ドーン!、バーン!!って感じでスゴイんです。」といった感じ。あまりにも拙く、振り返ってみるとシンクロゴさんに本当に申し訳ないです。。

プロジェクトは4ヶ月間にわたりました。その間に9回の打ち合わせを重ね、シンクロゴさんには弊社の展示会に足を運んでもらい実際に機械を見てもらうイベントなどもありました。曖昧なオーダーにも関わらず、毎回叩き台を提案していただき、その都度プロジェクトを前進させてくれたシンクロゴさんには心から感謝しています。

相手を本気で理解しようとする情熱やアプローチ方法は、プロジェクトメンバーの大きな学びになりました。ある意味、完成したロゴ以上の財産かもしれません。

ロゴがもたらした新たな可能性

こうして完成した分別機のロゴがこちらです。

商品の特徴を見事に捉えたカッコいい仕上がりとなりました。これにより、展示会でのブースデザインやカタログ作成にも自信を持つことができます。

そしロゴが完成した瞬間から、驚くほどに他の関連案件が一気に進み始めました。炎のロゴと並べて使うことで、商品の立ち位置や役割が整理され、会社の方向性がはっきりしたことは明らかです。

加えてロゴを作るプロセスは私達の自社理解や商品理解を深める機会にもなりました。デザイナーさんの客観的な目線や意見、どうやってこちらの意図やオーダーを伝えるかを考える作業などは営業トークを磨く格好の教材でした。

終わりに

今回のプロジェクトは、単なるロゴ作成に留まらず、仕事の進め方や商品理解、そして会社としての新たな可能性を発見する機会となりました。完成したロゴはあくまでスタート地点。これからは、このロゴを育てていくことが私たちの使命です。

炎も分別も、そしてその他にも挑戦は続きます。シンクロゴさんのような素晴らしいパートナーとともに、これからも新しい道を切り開いていきたいと思います。

シンクロゴさんに負けない情熱を燃やし続けます!

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