農業WEEK 2025を終えて ~展示会の進化と、変わらぬ準備の大切さ~

2025年10月、幕張メッセで開催された「農業WEEK」に出展しました。

農業資材が一堂に会する大規模展示会で、モキ製作所としては毎年恒例の行事です。

秋のビッグイベントのひとつですが、私自身が企画段階から担当するのは約10年ぶり。仕事内容が変わったこともあり、今回は初心に戻るような気持ちで臨みました。

展示会の進化を実感

久しぶりに現場を担当して「展示会のDX化の進度」に驚きました。

最近の展示会は来場登録が事前登録制になり、Webでの申し込みの場合が多いです。そのため主催者側には来場者情報がいち早く集約され、アクセス解析も精緻に行えるようになっています。

ダッシュボードで誘致の成果を確認できる仕組みもあり、運営のデジタル化が着実に進んでいることを実感しました。

↓実際のダッシュボードのUI

来場誘致の新しい形

特に印象的だったのが「専用の誘致URL」の存在です。

自社専用URLを通じて登録された来場者数がわかる仕組みで、どれだけ自社が誘致に貢献したかが数字で見えるようになっています。

ちなみに、実績は登録者数だけでなく登録フォームページのプレビュー数なども読み取れますので、誘致活動のボトルネックも読み取れます。

これは、単なる集客ツールにとどまらず、お客様とのコミュニケーションにも活かせると感じました。

実際、以前よりも“濃い誘致”ができたように思います。

紙の招待券で来場を待つ時代とは大きく違う流れを感じました。

↓画像は誘致数の確認画面

また、SNS向けのバナーなどの素材も充実していました。この辺りにも時代の変化を感じましたし、他の広報活動にも応用できそうな工夫が随所にあり勉強になりました。

↓SNSバナーも充実

展示内容と反応

今回の展示会では、商品をあまり絞らずにモキ製作所全体を宣伝する方針で展示を行いました。

中でも、毎年高い集客力を誇る無煙炭化器をブースの最も目立つ場所に配置。予想通り、今年も抜群の集客力を発揮してくれました。

会期中はほとんど休む間もないほど多くの方にご来場いただき、本当にありがたい限りです。

また、「俺のかまど」も非常に好評で、多くの方に足を止めていただきました。

↓会場の様子 通りには多くの来場者が

↓ブースの壁一角 色々なカテゴリーの商品を出品したので商品名を看板風に貼り出した

課題と次回への改善点

一方で、今回の反省点は2つあります。

1つ目は、来場者バッジのQRリーダー機能をフル活用できなかったこと。

有料オプションであることに少し躊躇してしまい、結果的に“デジタルの波に乗り切れなかった”感がありました。

デジタル化が全て正しいわけではありませんが、よくよく考えるとこのリーダーはとても便利です。次回は積極的に導入し、名刺交換やフォローアップをより効率化していきたいと思います。

2つ目は、カタログやチラシの持参量を読み違えたこと。

途中で補充や調整が必要になる場面があり、少し混乱しました。

今後は、配布数や持ち帰り数などをしっかり記録し、次回に活かせるようにしたいと思います。

書けば当たり前のことですが忙しさに負けて雑になっていた部分でした。

どんな時代でも「しっかりやり切ること」が大事

どれだけ便利なツールが増えても、やはり展示会の成功を左右するのは“しっかりやり切る行動”だと改めて感じました。

特に準備期間には注意です。

展示会の準備は半年ほど前から始まりますが、途中で中だるみもありますし、期日が迫るまで現実感が湧かないものです。

それでも、気づけば会期はあっという間にやってきます。

このブログを残すことで、自分への戒めとしたいと思います。

主催者のDX対応に見る“時代の差”

今回の主催者であるRX Japanは、展示会業界の中でもDXを積極的に進めている印象でした。

ただし、すべての展示会が同じ進度とは限りません。

主催者の意図や仕組みをしっかり読み取りながら、自社の方針で取捨選択していくことが今後ますます大事になると感じました。

おわりに

10年ぶりに展示会の企画から関わり、改めて“現場の熱”と“変化の速さ”を体感しました。

展示会は単なる販促の場ではなく、会社としての姿勢や考え方を問われる機会でもあります。

今回の経験を次に活かし、より伝わる展示を目指していきたいと思います。

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