モキ製作所は10月から新しい年度が始まります。このブログを書いているのは7月なので、今期の最終四半期(7~9月)が始まったところです。今期のゴールテープに向かってしっかり走りつつ、来期の目標設定も進める大事な時期です。今回は目標設定について私の考えをブログにしてみました。
来期の検討は6月頃から始まる
モキ製作所の目標設定作業は例年6月後半頃から徐々に始まります。この時期は大きな展示会が終わって年度内の大きなイベントが一段落する時期です(今年の展示会の様子はこちらから→環境展&Jagri/FOOMA)。事業年度の4分の3が終わるのでだんだんゴールがはっきり見えてくる時期でもあります。
このタイミングで、今期の事業計画や各課の目標を振り返ったり、大きな事業計画と実際の進捗を照らし合わせてみたり、PDCAの「C(チェック)」を本格的に始めます。1年を通して3ヶ月(四半期)ごとの振り返りは行っていますが、この時期になるとぐっとゴールの解像度が上がる感じがあります。
7~8月で各グループの上長さんと目標設定作業や会議を繰り返して目標を固めていきます。そして、9月には全社員に向けて目標が共有される流れです。
下の画像は実際の目標設定資料の一部です。
「SMART目標」と「MUST‐WANT‐CAN」について
目標を作る際に大事にし続けているキーワードは「SMART」と「MUST‐WANT‐CAN」です。どちらも有名なフレームワークですが、大事なのでここでも簡単に紹介します。
SMART目標
SMARTは具体的な目標を設定するために大事な5つの要素です。それぞれの要素の頭文字をとってSMART(スマート)となっています。
S・・・Specific(具体的な)
M・・・Measurable(計測可能な)
A・・・Achievable(達成可能な)
R・・・Related(関連性のある)
T・・・Time-bound(期限がある)
MUST‐WANT‐CAN
MUST‐WANT‐CANは適切な目標になっているかをチェックする際の大事なフレームワークだと思います。MUST(やるべきこと)、WANT(やりたいこと)、CAN(できること)の3つが重なる目標かを確認します。「近江商人の三方よし(買い手よし、売り手よし、世間よし)」と近いイメージかもしれません。
「ストレッチ」と「前倒し」
フレームワークとは違う角度からのアプローチで「ストレッチ」や「前倒し」も大事なキーワードだと思います。
ストレッチ
論理的に思考を進めるためにはフレームワークを使うことは有効なのですが、そればかりを頼って目標設定を進めるとどうしても型にはまりすぎてしまうと感じることがあります。着実に物事を進めるために型は大事ですが、突出した成果や勢いも大事にしたいところです。特に上述のAchievable(達成可能な)やCAN(できること)に意識が寄りすぎると目標が小さくなりがちです。モキ製作所は企業理念が「挑戦・変革・成長」ですし、ちょっと背伸び(ストレッチ)したゴールを狙いたいと考えています。
前倒し
また、目標設定をしているとありがちなのが、「50期は10月からだから、10月1日から頑張ろう」的な期日合わせの計画になること。テスト勉強や夏休みの宿題などで経験のある方も多いのではないでしょうか。これは失敗や未達になりやすいパターンだと私は考えています。
逆に、良い目標や達成ができそうなことは時期を待たずにスタートを切ってしまうのが人間の心理のように感じます。その方が目標が達成できるケースが多いとも感じています。
時と場合には寄りますが、緻密な計画を立てすぎるよりも、勢いやスピード感をうまく重視することが得策なのかもしれません。
おまけ しっかり目標に取り組めていることはモキ製作所の良いところ
1年を通して目標を意識した行動やPDCAに挑戦できていることは、モキ製作所の良いところだと感じています。実際にはうまくいかない計画や途中消滅する計画もありますが、振り返りがあるからこそ失敗も含めて経験やノウハウにできている思います。
今後の展望として、徐々に個人レベルでも目標を持ってPDCAを回せる組織を目指しています。これをうまく根付かせるためには、上位のチーム目標やリーダーのレベルアップが欠かせないと思います。日々精進あるのみです。