モキ製作所の1年を振り返る:新事業年度に向けた課題と展望

モキ製作所は10月から新しい事業年度に入ります。現在9月中旬であり、今期の成果と課題はだいぶはっきりと見えてきました。このタイミングで1年間を振り返ってみます。特に成功した点や今後力を入れたいポイントを整理し、次に活かせればと思います。

良かったこと3選

1. 数値や情報の可視化と共有が進んだ

今期の大きな成果の一つは、業務に関わる数値や情報の可視化が大幅に進展したことです。具体的には、時間記録の管理、販売・仕入れの履歴やサマリー、製造工程の可視化が挙げられます。これにより、意思決定がしやすくなり、効率的な運用が可能になりました。

これらの定着は、導入前のルール作りと、適切なツール(アプリ)の導入が大きな成功要因だったと思います。時間記録はfreee工数というアプリを使って入力と集計をしやすくし、販売・仕入れのデータは弥生販売を導入することで整備を進めました。時間記録については以前のブログでも取り上げています。

2. 大規模な設備投資の決断

来春を目標に、レーザー装置(金属の板材を切る機械)を導入し、新工場を稼働させる計画をスタートできました。こうした大規模な設備投資に踏み切れたのは、メイン商材の一つの分離機が好調なことに加え、製造工程の進捗が可視化されたこと、さらに新商品の開発プロジェクトが順調で市場投入が見込まれるためです。この決断で、来期は生産力を大きく向上させることができそうです。

3. 若く多様な仲間の採用

今年に入ってからだけでも10名近くの新しいメンバーを迎え入れることができました。特に嬉しいのは、ほぼ全員が20代という若い力で、各部門にまんべんなく配置されています。この採用により、既存スタッフの新しい役割への配置転換も進み、将来のリーダー候補も育っています。若い人材を採用できた背景には、サウナ商材の人気や以前のリフォームでショールームの雰囲気が良かったこと、そしてSNSなどで社内の様子が垣間見れたことが成功の鍵だったようです。

これから力を入れたいこと3選

1. 生産能力の向上と納期短縮

今期は生産体制を見直し、しっかりと計画を立てることは定着しましたが、計画を重視しすぎた結果、余裕を持ちすぎてしまう場面がありました。来期は納期の短縮を目指し、適切なスケジューリングを行いながら生産能力をさらに向上させていきたいと考えています。また、新商品開発の勢いを失わず、持続的に発信していくことも大切なので、通常の製作物がある中でいかに試作や実験に取り組めるかも重要だと思います。

2. 注力商品やテーマを盛り上げる力の強化

海外展開に挑戦しているものの、現状ではその計画が中途半端になってしまっていると感じています。特に、注力すべき商品やテーマをしっかりと推進し、現実的な成果を上げるための計画と行動力が不足していました。今後は、机上の計画だけでなく、具体的な行動を重視して進めていく必要があります。計画と勢いのバランスが重要だと思います。

3. 新しい仲間の定着と働きがいの向上

せっかく採用した若いメンバーに長く働いてもらうためには、彼らが働きがいを感じられる環境を整えることが重要です。リスキリングやスキルアップの機会を提供し、彼らがモキ製作所で成長できるようサポートする予定です。また、工場内の暑さ対策や勤務管理などの環境整備も大切ですが、まずは仕事のやりがいを高める取り組みを一番に優先したいと考えています。期待して入ったのにがっかりすることが無いように元気に仕掛けていきたいです。

終わりに

この1年、モキ製作所は大きな前進を遂げることができたと思いますが、まだまだ課題は残されています。新しい事業年度を迎えるにあたり、これまでの成果を土台にさらに成長し、次のステージへと進んでいきたいと思います。

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