3機種同時の新商品リリースとサウナフェア参戦記 ~展示会の成功とは何か~

2024年の年末から2025年の年始にかけて、気持ちの良い忙しさが続きました。その理由は、新型の薪ストーブを3機種同時にリリースしたからです。そして2月には、そのうち1台のサウナストーブMS70Ⅱを東京ビックサイトで開催される「サウナフェア」に出展しました。

3機種同時リリースのドタバタ劇

新商品はサウナ用の薪ストーブ1機種と、暖房用の薪ストーブ2機種。

暖房用の薪ストーブ2機種は、当社の主力製品の新バージョンです。性能はしっかり向上させつつ、価格は敢えて下げることにしました。色々と価格高騰が激しい中、より多くの人に検討してもらうことが狙いです。

サウナストーブに関しては、先代を踏襲した無骨なカッコ良さと、耐久性に特にこだわりました。熱に耐えながらも、タフで頼りがいのあるフォルム。見た目も性能も「しっかりとした存在感」を持たせることを意識しました。社内での燃焼試験だけでなく、ユーザーさんにも協力をいただいての試験も繰り返して磨き上げた1台です(燃焼試験の様子は過去のブログをご覧ください)。

その甲斐あってか、展示会でも「このストーブ、カッコいい!」という声が圧倒的多数。さらに「日本人は海外の文化をうまくアレンジするが、このストーブのデザインにもそれを感じる」といった嬉しくも恐れ多いコメントもいただきました。

新商品リリースの準備は大変

サウナフェアの準備も当然抜かりの無いように進めましたが、それ以上に慌ただしかったのが新商品のリリース準備です。単なる発表ではなく、市場にきちんと伝わる形に仕上げるためには、さまざまな準備が必要になります。無いものをイメージしながら進めるので、新商品をリリースする際のこの慌ただしさは避けられないものだと思います。

チラシの作成:新機種の特徴を分かりやすく伝える

Webサイトの更新:商品ページの作成、仕様説明の整理

カタログの更新:寸法や情報に間違いが無いかのチェックも重要

販促資料の作成:プロモーション動画などの準備

これらを並行して進めるのは、なかなかのカロリー消費です。準備の裏側では商品の写真撮り、設置風景の撮影、公開用の図面準備、試験データの充実などなどのタスクが急ピッチで進みます。社外の方の協力もいただきながら準備は進み、実際に出来上がった成果物は満足の内容になりました。

(下の写真はプロモーション動画撮影の様子です)

サウナフェアのリアルな舞台裏

サウナフェアは、東京ビッグサイトで開催された「ギフトショー」の一部として行われました。出展社の間に壁がないオープンなレイアウトで、まるでアウトドアイベントのような雰囲気。サウナ業界の方々はもちろん、量販店や小売業の方々も多く、幅広い層と接点を持つことができました。

当社のブースは3平米ほどのコンパクトなスペース。それでも、休憩を取る暇もないほど、多くの方が足を止めてくれました。「導入を検討している」という具体的な相談や「新型を見に来た」という嬉しい来場もあり、名刺交換が順調に進みました。

展示会といえば準備と撤収も戦場です。会場入りするとすでに慌ただしく、次々と搬入が進む中で自分たちのブースを整えていきました。3日間を終え、撤収作業が無事完了したときには、ホッとしつつも「まだ本当の勝負はこれからだ」といつも実感します。

展示会の成功とは?

ところで、そもそも展示会の成功とは何でしょうか?

●会場で即売して出展費用を回収すればOKか?

●売上がゼロなら失敗か?

個人的には、売上だけで成功・失敗を決めるのは違うと考えています。展示会には、お得意さんや業界関係の方が数多く来場します。ただの販売イベントではなく、業界の人たちとの「存在確認」の場でもある側面も大きいと思います。

また、参加するメンバーはちょっとお祭り気分。そこに新商品の発表などが加わると社内の景気づけの役割も大きいです。

とはいっても、今回の展示会では売上自体はまだほとんどありません。ただ、これは想定内です。展示会の成果は、終了直後にわかるものではありません。そこで私たちは、展示会の目標を 会期前・会期中・会期後に分けて考えるようにしています。

会期前:新商品の準備、PR、ターゲットの選定、誘致数

会期中:リードの獲得(名刺交換やヒアリングシートの枚数)

会期後:獲得したリードのフォローアップと受注

特に、会期後の3ヶ月は最も重要な期間だと思います。実際の営業活動はその後も続きますが、この期間でどんな成果を残せたのかで展示会の評価が大きく変わります。

ここからが本当の勝負

展示会が終わった今、名刺交換した方々にアプローチを始めています。インフルエンサーや著名な方々も興味を持ってくれたこのサウナストーブ。ここからどれだけ受注につなげられるかが本当の戦いです。

また、展示会を通して受注活動以外にも面白い情報交換やアイデアを掴むこともできました。これらも具体化できるように邁進していきたいと思います!

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