学生さんの質問で、自分の仕事を棚卸しした一日

先日、清泉大学の学生さんが2名、モキ製作所にいらっしゃいました。。

株式会社戦略デザインラボさんのインターン企画の一環で、モノづくりの現場で働く人の話を直接聞きに来たとのことでした。

大学2年生のインターンと、代打のプレッシャー

本来は社長が対応する予定でしたが、その日は出張中。
ひょんなことから私が代打を務めることになりました。

しかも戦略デザインラボさんには、会社の研修でお世話になっています。
最近はリーダー研修も会社で受けさせてもらっており、今回はその先生の学生さんを相手に仕事の話をすることになります。

これはなかなかのプレッシャーでした。

とはいえ、学生さんはとてもしっかり準備してきていました。
事前に質問を用意していて、それに答えていく形で話が進みます。
おかげでこちらはとても助かりました。

印象的だったのはメモの取り方です。
一人はノートPCにどんどん打ち込み、もう一人はノートに手書きでびっしり書いていきます。
同じ話を聞いているのにスタイルが違うのが面白い。
デジタルとアナログというか、なんとなく時代の空気も感じました。

でも共通していたのは、どちらもとても真剣だったことです。

ちなみに学生さんはまだ大学2年生。
自分が大学2年生だった頃を思い出すと、正直「働くこと」なんてほとんど考えていませんでした。
そう思うと、インターンを経験し、しっかり質問を準備している姿は本当に立派だなあと感じます。

学生時代にもっと考えておけばよかったこと

質問の中で印象に残っているものの一つが
「学生時代に、仕事についてもっとこう考えておけば良かったと思うことはありますか?」
というものでした。

振り返ってみると、私の就職活動の時代はいわゆる就職氷河期。
今思えば、やる前から完全に諦めモードでした(その時点で後悔ですが)。
「どうせ何十社も行かなきゃ…」と思いながら就職活動はどんどん先送り、
それなのに「こうじゃなきゃ嫌だ」という変なこだわりもたくさんありました。

20年以上働いてみると、当時はずいぶん小さなことを気にしていたなと思います。

実際に働いてみると、興味が湧いたり面白いと思えたりすることは、後からいくらでも出てきました。

知らない仕事は、好きになるチャンス

私自身、これまでにいくつか仕事を変えています。
小売業から始まり、市場の仕事を経て、現在は製造メーカーにいます。

業界が変われば、仕事のリズムも価値観もまったく違います。

小売はお客さんとの距離が近い仕事ですし、
市場の仕事はとにかく朝が早く、現場は猛スピードです。

そして今の製造業は「作る側」。なんとなく、どっしり感があります。

それぞれに大変さはありますが、それぞれに面白さもあります。
振り返ると、必ずしも最初から興味があったことばかりではありません。
むしろ、知らない世界に入ってから興味を持つことの方が多かった気がします。

知らないことを仕事にするというのは、
好きになるチャンスでもあり、興味を持つきっかけでもあるのかもしれません。

ただ、職種や業界によって環境は大きく違うので、
入り込む環境はしっかり考えたほうがいい、とは伝えさせてもらいました。
ちょっと説教くさいですが。

そんな話をしている中で、学生さんから
「モノづくりの仕事をしたい」という希望が聞けました。

具体的には化粧品の仕事に興味があるそうです。

正直に言うと、私はそれまで「化粧品=モノづくり」という連想ができてませんでした。
でも考えてみると確かにモノづくりですね。
中身の開発はもちろん、ネーミングや容器、化粧箱なども含めて“創る”仕事。

そう考えると、とても面白そうな世界です。

自分の中の「モノづくり」の全体像が、ぐっと広がった瞬間でもありました。

沖縄以外、全部行きました

話は仕事だけでなく、プライベートの話題にも広がり、
一人旅が好きだという話になりました(地図やスマホに頼らない一人旅。かっこいい!)。

そこで、私は今の仕事で沖縄以外のすべての都道府県に行った、
と話しました。

これには学生さんも驚いた様子でしたが、興味も湧いたようでした。

仕事というと大変なことばかりに目が行きがちですが、
こういう経験ができるのも一つの側面なのかもしれません。

気がつけばあっという間に1時間半ほどが経過、
最後には工場も少し見てもらいました。

途中はやたらと汗をかいてしまい、
「こんなに緊張しているのか」と思った私ですが、
原因はどうやら背後の薪ストーブだったことにしておきます。

実際のところ、受け答えの細かい内容はあまり覚えていません。
それくらい緊張していたのだと思います。

ただ、学生さんの質問に答える中で、自分の仕事を振り返る良い機会になったのは確かです。

実はこの出来事の少し後にも、通信制高校の生徒さんと先生が会社見学に来られるイベントがありました。

そのときも「働くとは」がテーマに。(こちらのエピソードは会社のブログに書きました)

奇しくも続いた見学会と仕事についての意見交換。
こうした出来事は一つ一つは小さな「点」ですが、
その点が繋がっていくと良いなぁと思いながらブログを書いています。

何かを与えるために話すべきなのに、
気がつけばこちらの方が多くのものをもらった一日でした。

PS
ここではずいぶんスラスラ書いていますが、実際の受け答えはかなりボロボロでした。スマートに書きすぎていることを、戦略デザインラボさんと来社した学生さんには先に謝っておきます。

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